介護士に大切なこととは
介護士に必要な心構え
介護士は人と接する仕事です。自分の行動が相手にどのような影響を与えるのか、お互いに心地良く過ごすにはどのように振る舞えばいいのかを考えることが大切です。人気がある施設や介護事業所では、職員が高齢者1人ひとりに寄り添って「何を求めているのか」をしっかりと感じ取れるように接しています。高齢者と接する時は「高齢者の立場に立って考えること」と「色々なことに関心を持つこと」を意識してみましょう。
介護士としてスタートしたばかりの時は何をすればいいのかわからなくなってしまうかもしれません。やらなければいけないことがたくさんありますが、まずは1度立ち止まって高齢者の気持ちを考えてみましょう。「今何をしたいのか」「どのようなケアをされたら嬉しいのか」を落ち着いて考えていくと、おのずと自分のやるべきことが見えてきます。また、新人のうちはどうしても知識や技術が劣ってしまいますし、身につけるにもそれなりの時間がかかってしまいます。ですが、高齢者の気持ちや先輩の行動など色々なことに関心を持って接しているうちに必要な知識や技術が自然と吸収できるようになるでしょう。好奇心のアンテナを張って色々なものに関心を寄せることは成長につながるのです。
介護はチームワーク
介護の仕事を1人で行うのは限界があります。より良い介護を実践するためにもチームで一丸となって介護していますが、職種の専門性をお互いによく理解しておくことが大切です。介護士だけではなく、医師や看護師、地域の民生委員やボランティアなど、高齢者の生活に関わるすべての職種がどのような役割を果たすのか、あらかじめ把握しておけば何か問題が発生してもスムーズに連携できます。
もちろん、介護士としての自分の専門性もしっかりと自覚しておかなければなりません。介護士は高齢者にとっても最も身近な存在です。現場で得た情報をチーム内に共有してトラブルを未然に防ぎ、チーム全体で対処できるようにしましょう。
チームケアが充実するとコミュニケーションも良好になるため、どんな場面でも自然と協力し合えるようになります。日ごろから積極的にチームに関わるようにしましょう。
無理は禁物
ほとんどの施設や介護事業所では日勤と夜勤のシフト制を採用しています。勤務時間や休日が不規則になりがちですが、無理はしないようにしましょう。無理をし過ぎると仕事に限界を感じてしまい辞めたいと思ってしまいます。自分の時間を大切にして休む時はしっかり休むようにしましょう。
自分や家族を大切にできない人が質の高い介護をすることはできません。介護の仕事は経験や資格よりも人柄を重視する傾向がありますが、それはこのためでもあります。応募する前に仕事に対する姿勢や価値観をもう一度見直してみましょう。